2-83 終わりの始まり

ワーロック・リポートはジュノを訪れていた。
ジュノの競売所に不思議な老人がいるはずだ。
彼を訪ねてみてくれ。

別れ際、彼に、そう言われたのだ。
??? 「おぉ、そこの赤魔道士よ、ちと寄っていかぬか?」
ワーロック・リポートは立ち止まった。
この声の主が、彼の言っていた老人だ―と、直感的に理解したからだ。
Old Auctioneer 「ほう、やはりワーロック・リポートか」
WarlockReport 「何故、俺の名を知っている?それに…」
よく見ると老人の体は光り輝いていた。
いや、ワーロック・リポートの【感覚】が、それを感じ取っていた。
WarlockReport 「何者だ…?」
目の前の老人は若い男になっていた。
Young Auctioneer 「見かけは当てにならない。お前なら…」
今度は女性に。
相応の年齢なのだろうが、老いは全く感じさせない―預言者だ。
Oracle 「分かるでしょ?」
WarlockReport 「…【俺】の知り合いか?」
Oracle 「まぁ、そんなところね。それにしても困ったわね…」
WarlockReport 「何がだ?」
預言者は静かに目を閉じた。
Oracle 「始まりがあるものには、全て…終わりがある」
WarlockReport 「終わり?」
Oracle 「この世界の終わりが見える。本当は、もう少し先のはずだったのに…。全てが無に還ってしまうわ」
WarlockReport 「…これもか?」
そう言うと、ワーロック・リポートは淡い光を放つパールを取り出した。
Oracle 「そう。その光も、その光で結ばれた人たちも全て」
WarlockReport 「止めるには?」
Oracle 「あなたが?」
WarlockReport 「【俺】なら、きっと止めようとする―それが分かる…感覚で理解できる」
ワーロック・リポートは、そっと帽子に手を当てた。
WarlockReport 「【俺】の代わりに【俺】にできる事をする。それが俺の存在する理由―目的だ」
預言者は微笑んだ。
Oracle 「そう…【力】だけではなく【心】も…。だったら、トゥー・リアへ向かいなさい。そして、この世界を終わらせようとしている者を止めなさい」
WarlockReport 「トゥー・リア…神の扉、か」
ワーロック・リポートは空を見上げた。
そう、【空】を―。

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